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僕はこんなことを考えている はてな出張版

運営しているエッセイサイトのはてな出張版です。軽い読み物なのでお茶請け程度にいかがでしょうか?

映画評:ランナウェイズ 

 

movie.walkerplus.com

副題:ただ何となく好きだった音楽

初めてギターを買ったときに教本として買った本の表紙に中山加奈子さんが載っていた。
中山加奈子さんと言えば、80年後半から90年前半に絶大な人気を誇ったジャパニーズガールズバンドの走りである、プリンセスプリンセスのリードギターである。


彼女のレスポールのギターは、女性が弾くには少し大きく見え、ピートタウンゼントよろしく、腕を水車のようににぐるぐる回したり、腰を落とし腰元でギターを弾く姿は、とてもセクシーだった。
今でもギターを抱えて悲しげな表情を浮かべている、女性歌手のCDジャケットなんかを見ると、その人の曲を知らなくてもついジャケ買いしてしまうことがある。
中山加奈子さんきっかけで、ギターを持つ女の子フェチになってしまったのかもしれない。


その教本に載っていたのが、70年代に活躍したランナウェイズの「チェリーボム」(日本ではチェリーボンブ)と言う曲で、最初は載っていたTAB符だけで練習をしてみたのだが、いかんせん曲を知らないのでリズムがよく分からず、レンタルCDを借りてきて、とりあえず曲を覚えることにした。
満足なイントロもなく、始まるギターのカット音と単調なギターリフで始まる曲は70年代らしく、荒削りだが小気味が良かった。
そして有名な「チ・チ・チ・チ・チェリーボム」のシャウト。
所々にティーンエイジャー特有の愛らしさを含ませ、幾分かロックとしての違和感はあったものの、若々しさに溢れていた。
当時高校生の僕は80年代ハードロックに夢中で、70年代に下がって音楽を聞くことになるのは大学に入ってからなのだが、この時に借りたランナウェイズのアルバムは良い印象のまま記憶に残っていたため、自身のその後の音楽の嗜好に影響を与えてしまった。


一般的には女性バンドはアイドル性が強く、演奏が下手なものである。
演奏が下手なバンドは、どうしても細かいディテールにこだわることができないので、ビート感だけで勝負をしてくることが多い。
そして音に派手さはあるが、明らかにコードの数が少ないため、同じリフを繰り返すことになるので、必然的にインパクトのあるタイトルを連呼したりするものが多くなる。
こういう音は好き嫌いもあるのだろうが、無駄なぜい肉のない、ロック本来の潔さが感じられ、僕は好きである。


結論としては、ランナウェイズは、アルバムこそもう持ってはいないが、好きなバンドである。
前置きが長いのは、ランナウェイズがただ好きですだと、ほぼ下着姿で歌う10代の女性が好きなのかと思われるからである。
あくまで音が好きなのだということを理解してもらいたかったのである。

映画の「ランナウェイズ」は、唯の女の子たちが作ったバンドが、ショー・ビズに乗せられ、世界を(とりわけ日本を)熱狂させるバンドに成長し、やがてその作られた自分に対して、少しずつ矛盾を感じ、崩壊していく物語である。
かつての音楽映画によくある展開の映画ではある。※勿論見どころはランナウェイズのチェリーボムの演奏シーンである。
しかし、この映画で、ロックとは若さの同義語であることを感じさせられ、昔は、ただ何となく好きだった音楽があったことを思い出す。
音楽とは本来理屈や、技術だけではなく、ただ何となく好きになるもので、ただ何となく好きだった音楽を自分も演奏するため、一向に上手くならないギターに毎日向き合っていた日々を思い出した。


「有名になることは、尊敬されることと違う」
ロックに定義はないかもしれないが、この映画の主人公たちのように、ロックの精神はただ目立つことではないだろうか。
だからロックは僕たちを熱くするのかもしれない。
P.S ダコタ・ファニングを見るといつも安達祐実を思い出すのは僕だけでしょうか。でも下着姿で歌う姿は、安達祐実よりセクシーでした。
すいません。やっぱり下着姿で歌う10代の女の子は好きです。

 

音楽が好きな人は懐かしいバンドの紹介なんかもやっています。

僕はこんなことを考えている「VIVAMOVIE」ランナウェイズ

http://zatta.sub.jp/doc/content.php?mode=runaways