僕はこんなことを考えている はてな出張版

運営しているエッセイサイトのはてな出張版です。軽い読み物なのでお茶請け程度にいかがでしょうか?

映画評:モールス

異形の者、生きる世界の違う子を愛する愛の物語 movie.walkerplus.com 西洋の怪物と言えば、フランケンシュタイン・狼男・ドラキュラが思い浮かぶ。藤子不二雄の漫画「怪物くん」の影響で、この3大怪物が怪物ランドのプリンス、怪物くんの従者として出てく…

映画評:フォレスト・ガンプ 一期一会

movie.walkerplus.com 才能とはそういった意味で、努力とひたむきさの上に成り立ち、それを成し得ることが出来る人に授かる、神様からのギフトなのかもしれない 映画「レインマン」のモデルと言われるキム・ピーク氏は、映画の通りに本で見たものを、ページ…

映画評:ヘイトフル・エイト

movie.walkerplus.com 通常であれば違和感のある配役だが、この辺もタランティーノらしい 推理小説で、何らかの事情で寸断された状態になった洋館などで、殺人事件が起きてしまい、そこに居合わせた探偵が事件を解決する、みたいなものをよく見かける。こう…

映画評:ビューティフル・マインド

movie.walkerplus.com 戦争により犠牲になった頭脳という意味では、大変に感慨あふれる映画 近代の戦いは情報戦であるとよく言われる。戦争では各国のスパイが暗躍し、敵の動きや戦力把握は勿論、情報操作や、民衆の扇動なども行い、戦争に勝つことを目的と…

映画評:ドアーズ

movie.walkerplus.com ロックな人代表の自伝的映画 唐突で申し訳ないが、僕はロックが好きだ。特に60年代のロックの持つ荒削りさや、未完成さに強く惹かれる。しかし、最近ではロックという言葉もほぼ死後っぽく、今はテクノポップがソウル系ミュージック…

映画評:ナイトメアビフォアクリスマス

movie.walkerplus.com 副題:その撮影方法が物語の世界観とマッチして、大変楽しい映画に仕上がっている こどもの頃によくテレビで人形劇をやっていた。特によく覚えているのは、プリンプリン物語という、調べてみると79年から82年まで国営放送でやって…

映画評:博士の愛した数式

movie.walkerplus.com 副題:子供に観せたいまたは読ませたい作品の一つである どんな科学的な事例かにもよるのだが、科学的な検証の精度は99.9パーセントを超えて初めてその理論が正しいと立証されることになるそうだ。僕のようなまあまあの精度で生き…

映画評:無能の人

movie.walkerplus.com 副題:今は乞食だがこの先も乞食かもしれない男の話である 僕は大阪で育った。昔は今と違って、路上生活者が多く居て、最寄駅の地下鉄の新大阪の改札近くなんかで、よく男の人が寝ているのを見たことがあったし、家の近くの公園に、所…

映画評:スポットライト 世紀のスクープ

movie.walkerplus.com 副題:カトリック信者12億人に向けた衝撃 昨今どういうわけか聖職者に対するバッシングとも受け取られるような内容の映画や記事を見かけることがある。その大きな要因となっているのが2013年にローマ教皇の地位を生前退位したベネディ…

映画評:マルホランドドライブ

movie.walkerplus.com 副題:肩の力を抜いて「まあいいか」と口に出してみれば、少しは楽になるんじゃないかなあ 日本人の誰もが知っている夏目漱石は、妄想癖のあった人のようである。漱石についての説明は不要と思われるので、ここでは割愛するが、彼の小…

映画評:マネー・ショート 華麗なる大逆転

movie.walkerplus.com 副題:サブプライムローン 2008年9月にアメリカでリーマンショックが起こった。このニュースが報じられた時、バブル景気を思い浮かべた人も多いだろう。確かに好景気に沸いたアメリカが、泡が吹き飛ぶがごとく没落していく姿は、バブル…

映画評:レスラー

movie.walkerplus.com 副題:普段は格好が悪いパパだけど、仕事中のパパは格好いいんだよ 忌野清志郎さんの歌に「パパの歌」というものがある。普段は格好が悪いパパだけど、仕事中のパパは格好いいんだよ、という年頃の子供を持つ親には大変ありがたい歌な…

映画評:ズートピア

movie.walkerplus.com 副題:「人のために働く」「社会のために働く」 ちょっと前に国防女子という写真集は発売されてその際に知ったのだが、最近は自衛官になる女性が増えているそうだ。単純に国防による意識が男性並みに強くなったのもあるのだろうが、防…

映画評:レヴェナント:蘇えりし者

movie.walkerplus.com 副題:この世は善と悪の単純な二元論ではない 子どもの頃に「トムソーヤーの冒険」というアニメをやっていた。言わずと知れたマーク・トウェインの小説がベースなのだが、知らない人のために書くと、ミシシッピ川のほとりにあるセント…

映画評:告白

movie.walkerplus.com 副題:現代は、人の倫理に頼れる時代ではないかもしれない 現代の社会は他人に対して興味がない、冷めた世の中であるとよく言われる。最近観たテレビで、人通りの多い観光地で、路上に人が倒れていた時に誰か声をかけるか?というよう…

映画評:なくもんか

movie.walkerplus.com 副題:不幸の中で、どこに光を見つけるかは、その人の選ぶ道次第である 家が貧しく、勉強もスポーツも何をやってもうまくいかない。生んだ親を数千と恨み、学校の先生には名指しで馬鹿にされ、友達も自分の存在なんか気にもしない。ふ…

映画評:未来を写した子どもたち(再掲載)

movie.walkerplus.com 副題:この世界は今あなたが見ている世界だけではないのですよ 琵琶湖から緩やかに南流し、瀬田川、宇治川、淀川と名前を変え大阪湾に流れ込む。大阪平野を縦横に流れる淀川水系は、大阪の人にとってはなくてはならない川である。その…

映画評:完全なるチェックメイト

movie.walkerplus.com 副題:個性や才能を重視することは、同時に孤立や失われるものを知っておく必要がある 勝負師という人がいる世界がある。一般的には将棋指しやばくちを好む人のことを言うが、その破天荒さから古今を問わずエピソードが多数ある。有名…

映画評:ルーム

movie.walkerplus.com 副題:世界はワンルームの中にしかなく、自然は天窓から差す日差しだけ 適応という言葉がある。生物種がある環境のものとで生活するために、その環境に有利な形状・形質を持ち、且つ生存や繁殖を行うための変化をすることで、生存欲求…

お茶うけエッセイ:有罪率99パーセントは異常なのか?

最近はあまり聞かなくなったが、無理な自白強要や、取り調べ中の体罰など、密室で行われる警察の行為に対し、様々な疑問を呈されていた時代があった。それだけ自白の信用性が刑事事件では高いという一つの証明なのかもしれないが、批判の矛先はどちらかとい…

映画評:リップヴァンウィンクルの花嫁

movie.walkerplus.com 副題:世界に愛は期待できないが、愛を与えることはできるのである こんなエッセイを書いているからわかると思うが、僕は映画を観るのが好きである。 好きだというからには、映画はもれなく観ようと思っているので、新旧ジャンル問わず…

映画評:オデッセイ

movie.walkerplus.com 副題:未知の世界で生き抜くということは、時に大きな犠牲や苦しみを生む 若い人は知らないと思うが、僕らくらいの世代(40代)の人に宇宙人を書いてもらうと、 真っ青なプーチンみたいなイスカンダル出身のおっさんを書くか、タコを書…

映画評:わたしを離さないで

movie.walkerplus.com 楽しかった連休明けに会社に行くと、ああやだなあ、誰か代わりに行ってくれないかなあ、とよく思う。子供か!と思うかもしれないが、思うのだからしょうがない。 上司に言ったら、「ずっと休みでもいいよ」と優しく言われそうなので、…

映画評:バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 

movie.walkerplus.com 映画評:大掛かりな自虐映画 こんな小話がある。「君は何かというと金のことを口にするが、世の中には金で買えないものがある。君を信じる純真な友は金では買えないだろう」 それに対し、男は答える。 「確かに金では買えないが売るの…

映画評:シンデレラ

movie.walkerplus.com 副題:[定番だからこそできる見せ方もあるものである] この前、何気ない会話をしていたら、子どもの頃にどんな夢を持っていたか聞かれ、やや閉口してしまった。何故閉口したかというと、子どもの頃に、明確な夢を持っていなかったから…

映画評:ビッグ・アイズ 多くの感動や、共感を得て、最後に継承者を生むために生まれてきているのかもしれない

ビッグ・アイズ 予告編 | Movie Walkermovie.walkerplus.com 最近印象的だったエピソードに、ある漫画化がデビューの際に、自分がお世話になった売れっ子の漫画家に意見を聞いた時に、「もう少し目を大きく書け」と言われてその通りにすると、人気が無かった…

胸の大きな女性は本当に馬鹿なのか?

少し前くらいからだろうか、アニメを見ていると顔が幼いのに胸が大きい女性が描かれることが多くなった。 昔はたいてい女性の胸が大きければ、それは大人の色気むんむんのセクシーな顔立ちの女性が描かれていたもので、齢40を過ぎたおっさんの僕には、どう…

映画評:美女と野獣 女性は皆恋をすれば美人になるのかもしれない

美女と野獣 予告編 | Movie Walkermovie.walkerplus.com よく街中アンケートとかで、「好きなタイプは?」と聞かれて「優しい人」とか「家庭的な人」とか言う人がいる。 まあ、確かに優しくて家庭的な人はタイプではあろう。しかし、それにも増して外見的な…

憲法9条を変えると日本は戦争をするのか?~日本人の死生観

鎌倉時代に仏教図として書かれたものの中に、九相図というものがある。 名前の通りに9つの段階の人間の死体を描いたもので、小野小町や 嵯峨天皇の后、檀林皇后がモデルになっている。内容は細かくは書かないが、最初は死んで間もないフレッシュな死体から…

映画評:インターステラー 前へ進むためには何かを後へ置いていかなければならない

インターステラー 予告編 | Movie Walkermovie.walkerplus.com システム作りを生業としている人は、ほとんど身につけている能力として論理思考というものがある。論理思考とは要は物事を大枠だけで捉えず、常にブレークダウンして考えていく思考のことで、例…